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教育課程特例校におけるアンケート結果について

更新日:2025年7月8日

概要

本市では、義務教育9年間を見通した連続性のある英語教育を推進するため、四街道市立旭中学校区4つの小学校(旭小学校、山梨小学校、みそら小学校、吉岡小学校)を平成29年度に英語教育推進モデル校に指定し、研究を進めてきました。英語教育推進モデル校は、教育課程特例校の申請を行い、平成30年度より2年間、小学校1年生から「英語科」を新設し、市教育委員会が配付する教材を使用して「話す・聞く」のみでなく、「読む・書く」も充実させた授業を実施しました。英語教育推進モデル校の成果をもとに、令和2年度からは、市内全小学校を文部科学省の教育課程特例校として、小学校1年生から発達段階に応じて4技能をバランスよく育成する「外国語科」の授業を開始しました。

教育課程時数

教職員及び保護者を対象にしたアンケート結果(令和6年度末)

教職員による回答結果

「日々の授業をとおして、以前より自信を持って英語を指導できるようになったと感じますか」では、肯定的な回答が71%でした。自信を持って授業に臨む教職員が増加するよう、引き続き、外国語教育に関する研修を実施し、さらに教職員の指導技術の向上を支援していきます。

「外国語指導助手や専科教員と、打合せを含め効果的なTT(チームティーチング)が展開できたと感じますか」では、肯定的な回答が72%でした。今後も事前の打合せを丁寧に行い、担任と外国語指導助手等との効果的なTTを行うことにより、指導の充実を目指してまいります。

「児童の外国語学習に対する肯定的な態度の向上を感じられましたか」では、肯定的な回答が85%と高く、児童の外国語学習に対する意欲の高さがうかがえます。また、「児童の中学校の英語学習に対する不安は軽減されたと感じますか」では、肯定的な回答は40%でした。、円滑に中学校の英語学習に移っていけるよう小学校と中学校とでよく連携し、中学校1年生でつまずきやすいこと等を共有し、児童への指導に活かしてまいります。

「児童のコミュニケーション能力の中で、向上したと感じる知識・技能は何ですか」では、「聞く力」「話す力(やり取り)」が最も多く、次に「アイコンタクト・クリアボイス・ジェスチャー等」「話す力(発表)」でした。これは、授業において友達や先生と会話をしたり、発表したりする活動が多く設定され、英語を積極的に聞き取り、自信を持って会話する力が身についてきたことによるものだと考えます。

保護者による回答結果

「外国語科の授業をとおして、お子さまの外国語学習に対する態度や知識・技能の向上を感じられましたか」では、肯定的な回答は49%で、否定的な意見の34%を上回りました。

「小学校における外国語科の実施に対する保護者の感想」では、満足・どちらかといえば満足の合計は51%で、不満・どちらかといえば不満の21%を上回りました。

また、具体的な意見として、楽しんで授業に参加しているという意見や、低学年から英語学習を始めることは効果的であるという意見、授業時間の確保や授業参観の機会を増やしてほしい、中学校での学習を見据えてもっと難易度の高いものを教えてほしいという意見もありました。

小学5年児童による回答結果

「外国語科の授業は楽しいですか」の問いには、81%の児童が肯定的な回答をしており、高い意欲がうかがえます。

「外国語科の授業で、楽しいと思うのはどんなことですか」では、「英語を使っていろいろなゲームをすること」や「英語の歌を歌うこと」が上位の回答でした。今後も児童の意欲を高めるような歌やアクティビティを積極的に活用し、楽しみながら外国語の学習を進められるよう図ってまいります。

また、「英語を話したり聞いたり読んだり書いたりできるようになりたいですか」の問いには89%が、「外国語科の授業で学習したことは、将来、役に立つと思いますか」の問いには93%が肯定的な回答をしており、多くの児童が外国語の学習を肯定的に受け止め、向上心を持って学習していることがわかります。

中学2年生徒による回答

「外国語科の授業は楽しいですか」の問いには71%の生徒が肯定的な回答をしましたが、肯定的な回答の中でも、「とてもそう思う」と回答した小5児童は39%だったのに対し、中2生徒は21%と半減しています。これは、中学校に入り英語学習の難易度が上がることによるものと考えられますが、中学校での英語学習にも意欲的に取り組むことができるよう、小学校6年生と中学校1年生でカリキュラム連携プログラムを実施しています。

「外国語科の授業で、楽しいと思うのはどんなことですか」の問いには、小学校同様「英語を使っていろいろなゲームをすること」が最上位でした。次に「いろいろな外国の様子を知ること」が多く回答されました。英語科の教科書では海外の人々の生活を多く扱っており、学習を進める中で、海外の国々への興味関心が高まっていることがうかがえます。

また、「英語を話したり聞いたり読んだり書いたりできるようになりたいですか」の問いには86%が、「外国語科の授業で学習したことは、将来、役に立つと思いますか」の問いには82%が肯定的な回答をしており、小5児童と比較すると若干減少しているものの、高い向上心が感じられます。

「外国語科の授業で学習したことは、どのような場面で役に立つと思いますか」の問いには、「仕事や留学、旅行で海外に行ったとき」や「受験や就職活動」という回答が多く、「英語の動画やアニメを見るとき」や「プログラミング」「将来海外でスポーツ選手になって、チームメイトとコミュニケーションをとるとき」等の回答も見られました。明確な目的意識を持って学習に取り組んでいる生徒が多く、生徒の「できるようになりたい」という気持ちをより伸ばしていけるよう取り組んでまいります。

お問い合わせ

教育委員会 教育部指導課

電話:043-424-8925

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